ここのところインフレ傾向にあり、住宅ローンの金利上昇が心配されています。実際、10年固定金利は上昇してきています。
近年、住宅ローンでは、多くの人が変動金利を選択しています。今後、金利上昇の波が変動金利にも及んでくるのかが気になるとことです。
変動金利は、短期プライムレートという金利を元に決まってきます。短期プライムレートは銀行ごとに独自に決められますが、この金利は、多くの銀行で現在1.475%となっています。(日本銀行調べ)そこに1%プラスされた2.475%が住宅ローンの変動金利になっています。
ここから、銀行独自の金利の優遇等があり、実際の変動金利は0.4%程度まで優遇されます。今の金利水準は過去最低レベルですが、実は短期プライムレートは平成21年1月から変わっていません。今の異次元の量的緩和政策の前から、1.475%なので、金融政策が変更されたとしても、しばらくは変わってこないのではと思っています。
今の金利が低いのは、短期プライムレートが低くなったためでなく、銀行の金利優遇幅が過去最大になっているためだったのです。なので、すで住宅ローンを借りている人は、短期プライムレートの変更がなければ、金利は維持されそうと思います。
ただ、新たに借りる方の金利優遇幅が縮小される可能性はあると思います。
今回の内容は、私の勝手な予想なので、正確性を保証するものでもありません。一つの考え方と思っていただければと思います。
次回は、住宅ローンの返済額と利息の割合についてお知らせしようと思います。
マルタ 岩城