前回までに、住宅ローンに保険としての役割があることをお伝えしました。
しかし、死亡、高度障害の場合にしか保障されないので、保険として不十分と感じる方もいると思います。
そういった不安を解消できる仕組みが住宅ローンに出来てきています。
がんになったときに、保障がされるがん団信、さらに保障範囲が広い7大疾病保障付きの住宅ローンもあります。
これらの保険は、住宅ローンを借りる銀行によって変ってきますので、住宅ローンを借りるときに、それぞれの銀行に話をきくことになります。
気になるのが、費用だと思いますが、これも銀行によって様々です。例えば、三菱UFJ銀行の7大疾病保障付きの場合は、金利が0.3%高くなります。金利で言われてもわかりづらいと思いますので、具体的な数字で示したいと思います。
仮に金利が0.5%の場合、1000万円を35年で借りると、毎月の返済額は25,958円になります。7大疾病保障をつけると、27,306円となります。差額は1,348円となります。
2000万円であれば、その倍2698円、3000万円であれば、3倍4,044円になります。
もう一つ、注意しないといけないのは、保険が支払われる条件です。がんと診断されたらなのか、がんと診断され入院したらなのか、がんと診断されて就業不能期間が30日以上なのか、いろいろあります。確認することが多いので大変ですが、大事なことです。
ちなみに、UFJの7大疾病保障は、がんの場合は診断されたら、保障されるそうです。
がんは日本人の二人に一人がかかると言われており、死因の第一位です。脳卒中、心筋梗塞も日本人の死因の第2位、第4位です。ちなみに第3位は老衰です。若いうちはがんにならないのでは、と思う方もいると思います。しかし、働き盛りの40歳以降から90歳までは、どの年代でも、死因の第一位はがんなのです。(厚生労働省統計より)
住宅ローン返済中になにも起こらないのが一番です。考えられるリスクに備えるのも、安心して住宅を購入するには大切になります。
マルタ不動産 岩城