今回は、熱田内にある番割観音堂をご紹介します。
1647(正保4)年に初代尾張藩主徳川義直の命で熱田新田の開拓が行われました。現在の熱田区、中川区、港区にまたがる約4平方キロメートルが埋め立てられました。
この新田を33に分けて、東(現在の白鳥橋周辺)から一番割・二番割……というように区分していました。
この番割ごとに守護仏として西国三十三観音を模してお祀りし、一番観音、二番観音……と呼んでいたそうです。熱田区内には、一番から九番までの番割観音が現在も残っています。
一番割観音は、熱田区一番一丁目の国道1号線に面した白鳥庭園の西側の位置にあります。観音堂の他にも敷地内には、交通安全、無病息災を祈る身代わり地蔵の像があります。
国道1号線をそのまま西に進んだ熱田区二番一丁目には、二番・三番観音があります。しかし、こちらは慈教寺の中にあるため、通常拝観できないそうです。
少し北へ向かうと百曲街道跡に出ます。百曲街道をまた西へ進んだ熱田区四番一丁目に四番・五番観音堂があります。
この観音堂には、稲荷大明神をお祀りする社や重軽(おもかる)地蔵があります。お地蔵様を軽く抱えられたら願い事が叶うと伝えられています。
以前、ブログでご紹介した自社ビルの屋上にある自社看板が左手側に見えますので、そのまま西へ進み江川線を渡り、高速道路と新幹線の高架下近くまで行くと熱田区六番一丁目に六番・七番観音堂があります。