住居を選ぶときに大切になるのが、住む方の構成です。
どんな人が何人住むのかによって、選択する住居が変わってきます。
当たり前のことですが、家族構成によって選ぶ家が変わってきます。
ここで意識しないといけないのが、家族構成が変化していくことです。
昔の言葉に「住宅双六」という不動産用語がありました。
都心のワンルームから始まり、結婚して、ファミリータイプの賃貸へ、その後分譲マンションを購入し、最終的には、郊外に庭付きの一戸建てに移り住み、ゴールというものです。
今となっては死語となってしまいましたが、家族構成の変化に伴い、住宅が変わっていくのを表しています。
もちろん、現代では家族の在り方も多様化しているので、「住宅双六」のようにはいきません。多様な生活スタイルの変化に合わせて、住宅を選択していくべきでしょう。
ここでは、例として、子供が生まれて、少し落ち着いた若い家族を想定して、考えてみます。
設定
27歳の夫 27歳の妻 2歳の男児の家族構成、
職場は転勤なし
子供は大学まで進学を想定、小中高は公立を想定
この場合の起こることが、ほぼ決まっているイベントを書き出してみます。
5年後 小学区入学
11年後 中学校入学
14年後 高校入学
17年後 大学入学 (一人暮らしで居住者が減るかも)
21年後 社会人へ (息子独立で居住者が減るかも)
33年後 夫 60歳に(住宅ローンがあれば、どうするか考えるタイミング)
これに加えて、第2子ができるかもしれないし、会社をかわるかもしれない。いろいろなイベントが家庭によって起こりますが、今回はそれについて考えずに進めていきます。
イベントを見てみると、家族3人がそろって一緒の家庭にいる期間は思いのほか短く感じるのでないでしょうか?
早ければ、17年後にで息子が家を出てしまいます。その場合、5年後に家を買ったとすると、一緒に新しい家に住める期間は、12年。
長いと感じるか、短いと感じるかは人それぞれですが、いかがでしょうか?
次回に続きます。
マルタ不動産 岩城